シリコンバレー銀行の破綻

そもそも、シリコンバレー銀行とはアメリカで2番目に大きい銀行さんです。

なぜ破綻したのか?

アメリカ政府が利上げしたからです。

そもそも、なぜ利上げすると銀行が破綻するのか?

さらになぜアメリカは、利上げをしたのか、そのことに焦点を当てて

今日はブログを投稿していきます。

まず、2019年にコロナが世界を渦めいて、コロナ恐慌となった。

そのことにより物流が止まった。

そして、2021年に世界はコロナが緩和して経済の流通を取り戻していった。

そのことで、コロナで旅行や・物の需要が落ち込んでいたのが、回復して、

物が売れる、旅行に行きたい、コロナでできなかったことをやりたい、となり、物価が上昇した。

さらにウクライナ戦争が2022年2月に勃発して、さらに物の流通やエネルギー問題が

深刻化して、物価上昇が止められなくなっていった。

そこでアメリカは、利上げに踏み切った。

利上げとは、政府が金利を上げることで、根本的にお金が借りずらくなることだ。

お金が借りずらい⇒必要なもの以外、買うのをやめよう⇒物が売れずらくなる⇒安くしないと売れない

という目的で利上げを行います。景気上昇のブレーキになります。

しかし、利上げをすると銀行が、困ります。

銀行は、一般の人からお金を預かり、預かったお金で

投資をして、投資利益で一般の人に利息を払います。差額が儲けとなります。

しかし、利上げにより金利が高くなると、一般の人はお金を借りなくなるのです。

そのことで、大勢の一般の預金者がお金をおろすと銀行に一時的にキャッシュがなくなり、

倒産することがあります。これを取付騒ぎといいます。

そのことでシリコンバレー銀行は、倒産したのです。

ここでシリコンバレー銀行とはどういう銀行なのかを、少し説明します。もともと、

シリコンバレー銀行は、アメリカで2位のメガバンクで21兆円の総預金額を持っていて、

特にベンチャー企業から預金を集めていた銀行です。

このベンチャーから預金を集めていて成り立っているというところが特徴です。

この利上げによってベンチャー企業は、通常の企業よりも資金繰りに不安定な会社が多い為

今まで通り、預金しなくなりました。そのことにより、

このまま、借りていたら、金利が多く取られることとなり、一度、引き出しをして、

立て直そうとする多くの企業がシリコンバレー銀行に殺到して一気に

シリコンバレー銀行は預金がなくなり、破綻してしまいました。

アメリカ政府は利上げをした段階でこうなることはわかっていたので、

救済装置が早かったのです。

アメリカ政府はどのように救済したかというと、2つあります。

  • シリコンバレー銀行の預金者を100%保護した。株主や・特別人を除く。
  • その後の、政府から一定程度、低金利で借り入れできる特別融資枠を設けた。

このことで、一時的に混乱を収めたのである。

しかし、根本的にシリコンバレー銀行の破綻は、

世界情勢の物価高騰がもたらした、利上げによるものです。

物価高騰を止めることが出来なくなると、銀行破綻どころか一国が破綻することに繋がります。

国が破綻すると、ドルの価値がなくなる。

利上げは、お金を借りづらくして取引を鈍化させる。物価高騰を安定させる。

世界情勢が良くならない限り、根本的な問題解決は出来ていないのであります。

さてそんな中、日本はどうだろうか?

日本は、これまで黒田総裁により、金融緩和を続けてきて、最近植田総裁に令和5年4月に

交代したのだが、

日本は、賃上げを共わない、物価高騰となっており、予断を許さない状況になっている。

日本も、物価高騰しており、利上げしなければならないのだが、しないのはなぜか?それは、

日本も利上げをすると銀行がつぶれ、多くの人間がパニックになるだろう。としているからだ。

最近の日本経済新聞が発表している「2022年6月」日本の国債は、

発行残高1100兆円で2022年度は217兆円発行するとのことで、国際比率でいくと

国債発行残高が日本は、世界で一番多い国となっております。

利上げすると国債の価値が下がるという事で、

日本政府は、利上げすると日本銀行が1100兆円の負債を国から回収できなくなるという

問題があります。日本政府と日本銀行は別組織なので、その問題が生じます。

利上げをすると国債の価値が下がるというのは、世界共通です。

日本も利上げをしたいのだが、簡単には、上げられないという事なのです。

私は、急に日本も、利上げをして、みずほ銀行や三菱UFJ銀行等のメガバンクが

破綻して、困惑の渦に巻き込まれるのが、とても怖いです。

これは、物価高騰が収まらない限り、日本は、問題を先延ばしにしているだけで、

さらに言えば国債が増えて、先延ばしすればするほど、利上げした時の反動が

日本全体にのしかかるのです。

もっと言えば世界で一番国債が多いともなれば

この先、日本はどうなるのか、

このままいけば、日本は、いずれ破綻します。

そのときに、円の価値がなくなります。

その時の安全策として、世界共有の通貨「ビットコイン」などの

資産形成や円以外のファイナンス知識を

学んでいくことが、必要になるのだと思います。

本日は、シリコンバレー銀行がなぜ破綻したのか、

利上げの恐怖、日本が利上げをできない理由について

ご説明いたしました。

若林区

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