アラブの春・スーダン戦争
そもそも世界中で昨今戦争が増えつつある。
その発端となるものがアメリカ弱体・国連撤退などが言われているが、
まさに最近のスーダン戦争勃発の原因となることも
アメリカ一強の時代に陰りを見せたことが原因だと言われています。
そもそもスーダンとは、どのような国かというと
アフリカでいうと国土面積3位、人口8位「4000万人」、GDP17位 アフリカは55か国ある。
GDPが17位なのは、最近南スーダンと分離したからだ。それまでは国土1位であった。
いま、スーダンは、正規軍と準正規軍とで争いをしている。
そもそも、直近で2019年にバシール大統を正規軍「ブルハン」と準正規軍「ダガロ」
共同で失脚させた。理由は、南スーダン分離独立2011年後から、経済が著しく低迷して、
経済を立て直せないことが原因とされている。
南スーダンには、原油が取れる場所があり、独立したことで、利権が損なわれた。
バシールは、1990年から、約30年間イスラム教信者を中心に収めていた。
しかし、南スーダンは、キリスト教の黒人が多く、
バシールがイスラム教アラブ系黒人を優遇したことが面白くなかった。
そのことにより、南と北で宗教の不一致により、分離した。
しかし、分離したことにより、経済不安により民主化しようという事で、
ダガロとブルハンによりバシール体制が終わることとなる。
その後、ブルハン率いる正規軍とダガロ率いる準正規軍は一つとなることを
もとめられるが、ダガロが、ブルハンに従うことを拒絶して、拮抗する。
そもそも、正規軍は12~20万人・250社のバックアップ、
準正規軍は、3~10万人・金鉱のバックアップ
ダガロが、同等の条件でブルハンに合併を求めたが、ブルハンは、下につけようと発言する。
ダガロは、反発して、拮抗状態になる。
しかし、民衆がブルハンの共謀ぶりに反旗を翻すが、ブルハンはクーデターを起こし、
一気に、ブルハンが国を治めることとなる。
そして、準正規軍であるダガロが、ブルハンに挑戦を挑み戦争状態にはいる。
これが昨今のスーダン戦争だ。
この戦争の意味として、なぜダガロがこのような行動に出たのか?
ひとえに、アメリカが弱体したせいだ。さらに国連UNAMIDが撤退したからだ。
2019年のダガロ+ブルハンによりバシールを落として民主化した後に
アメリカと国連が手を引きスーダンの国の抑止力がなくなった。
隣国でもスーダンよりも経済規模が大きいのはエジプトのみで、
かつてスーダンはエジプトに統治されており、国民感情がエジプトに助けを求められない。
つまり、いまの正規軍であるブルハンの抑止力が、無いのである。
ここから一つ歴史のおさらいをしていきたい。
まず、スーダンをバシールがイスラム教を中心として納めており、
一時期は、ビンラディンを匿っていたぐらいイスラム教を営んでいた。
しかし、2001年9.11により、アメリカとイスラム教が大きく対立することとなり、
スーダンとアメリカがピリツクようになる。
そのご、2011.9.11の逆襲により、アメリカは、2003年イラク戦争でフセインを死刑にして、
イラクの民主化をアメリカ主導でおこなう。
その民主化を見てアラブの春[2010年]に独立王国が多かった、
アラブ系国家がどんどん民主化クーデターをしていくこととなる。
その時にスーダンと南スーダンも分離しておりその名残である。
しかし、独立して民主化したが、教育が不十分であり、
民主化できない国が増えて、内紛や、また独裁政権に戻る国も少なくはなかった。
スーダンにおいても2019年にバシール失脚後民主化をしたが、
またブルハンによりクーデターを起こされ、独裁的となった。
ダガロが勝利しても準正規軍という事で、また支配されるだろうとみる
いま、どちらが先に、首都ハルツームをとるかが、注目されている。
だけど、ここで言いたいのは、
抑止力がなくなると戦争が起こる。
日本の米軍基地があるから、対中国・対朝鮮・対ロシア・対韓国の
拮抗を持つ事が出来るのだと考えます。
スーダンは大変だけど、原因は、やったらやり返される。
戦争は、されても、やり返してはならない。
かつての9.11があったとしてもアメリカはやりかえしすぎていることが
アメリカ弱体化を招きスーダン戦争を引き起こしているのだと
わたしは思います。